選択肢。
それは、ギャルゲーなんかではおなじみの単語だ。
どっちを選ぶかで、攻略対象の女の子の好感度が上がったり下がったりする、という代物だけど、勿論それはゲームを楽しむ為の、架空の存在だ。
しかし、通学途中の今現在、俺の脳内には、リアルに選択肢が浮かび上がっていた。
俺が『絶対選択肢(ぜったいせんたくし)』と名付けたこの現象は、不定期に脳内に湧いて出てくる。そして必ずどちらかを選ばなきゃならない。
「ぐっ……」
選択を拒否したり、躊躇ってぐずぐずしてたりすると、このように頭痛が襲ってきて、行動を強要される。さっさとどちらかを選ぶしかない。
![[ケース1]甘草奏 あまくさ かなで](/series/noucome/novel/images/case1-top.jpg)